第9章もう飽きるはず

チェイスはセリーナの姿に気づいていなかった。

何が起きているのかを認識する間もなく、ただ性急なキスの熱量だけを感じ取っていた。彼はブリエルの後頭部に手を添え、燃え上がるような激しさでそのキスに応えた。

だが、それだけでは足りなかった。彼女の体を自分の胸にぴったりと引き寄せ、野蛮な飢えを満たすように口づけを交わしながら、その手を思いのままに這わせ、ブラウス越しに彼女の胸を揉みしだいた。

ブリエルの艶めかしい声が、周囲に大きく響き渡った。

向かいに停められた車の中で、セリーナはその吐き気を催すような光景の一部始終を見つめていた。ブリエルの喘ぎ声が耳にこびりつくようで、胃の奥が激しくかき回さ...

ログインして続きを読む